「令和4年度賃貸不動産経営管理士試験」の結果報告と総評

結果報告と感想

私ごとですが、令和4年度の賃貸不動産経営管理士の試験に合格しました。以前に別記事(コロナで変わった個人のキャリアアップ)で資格取得に取り組んでいるというお話をしましたが、今年は欲張って2つの資格取得を目指し、そのうちの1つが賃貸不動産経営管理士試験でした。もう1つは行政書士試験ですが、お恥ずかしながら不合格が濃厚で来年にもちこしとなりそうです。とはいえ、片方だけでも合格し、1年で1つ明確な成果を残せたことを今は喜びたいと思います。

令和4年度賃貸不動産経営管理士試験の総評

実際に受験した私の結果や感想をまじえながら、合格点、合格率などについての総評を述べたいとおもいます。令和3年度と令和4年度も比較していきます。

▼合格点
・令和4年度の合格点:34点(私の自己採点:38点)
・令和3年度の合格点:40点

▼合格率
・令和4年度の合格率:27.7%
・令和3年度の合格率:31.5%

▼合格者数
・令和4年度の合格者数:8,774人
・令和3年度の合格者数:10,240人

以上の結果をみると、昨年に比べ合格点、合格率、合格者数の全てが下がっており、合格のハードルは上がったと言えます。これは私の推測ですが、昨年は国家資格になって初めての年だったので、多めに合格者を設定したが、今後は少しずつハードルを上げていくものと思われます。
1つ1つの試験問題の難易度をみても、昨年は基本的で素直な問題が多かったため知識が曖昧でも得点をかせげましたが、今年は正確で細かい知識が求めらる問題が増えた印象を受けました。

令和5年度賃貸不動産経営管理士試験を検討される方へ

総評で述べたとおり、今後試験の難易度はあがっていく可能性があるため、検討されているなら1年でも早く受験された方が良いと思います。今のところ、試験の難易度自体はそこまで高くないので、しっかり勉強すれば合格できる試験です。

参考書について

私が勉強に使ったのは、5点免除の講習でつかったテキスト「賃貸不動産管理の知識と実務」です。このテキストは5点免除の講習(1日の講習)で使い一通り目を通していたので、苦手なポイントに絞って復習するにはちょうど良い教材でした。個人的にこのテキストが使いやすいと感じた点は、あまり色が使われていないところです。地味なテキストだからこそ、自分にとって大事なところに線をひいたり書き込みして目立たせることができました。教材自体は分厚いですが、試験範囲は1冊で網羅されています。とはいえ、参考書は自分にあったものを選んだら良いと思います。1つ注意してほしいのは、過去問を買う場合、あまり過去に遡っても意味がありません。なぜなら、賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(略して管理業法)が施行されたり、賃貸不動産経営管理士が国家資格になったのが最近のことで、令和3年度から問題ががらっと変わってしまったためです。

引用元

一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会HP『令和4年度 試験統計データ』
https://www.chintaikanrishi.jp/exam/statistics/